樽床総務相が落選　「力及ばず申し訳ない」

　総務相で民主前職の樽床伸二氏（５３）も落選。大阪１２区では、５度目の対決となる自民元職の北川知克氏（６１）に敗北した。午後１０時２５分ごろ、樽床氏は支援者に深く頭を下げながら事務所に登場。集まった約６０人の支援者を前に「力が及ばず申し訳ない思いでいっぱいです。反省すべきところはしながら、これからもまた一歩ずつ着実に進んで参りたい」と話した。

　厳しい情勢をにらみ、公示前から早朝に駅頭に立って閣僚としての実績を訴えたり、徒歩で移動しながら演説を繰り返したりするなど、「できることはすべてやった」（陣営幹部）。選挙中も、東京での公務を済ませると寸暇を惜しんで地元に戻り、商業施設や住宅街をめぐって、支持を呼びかけた。

　みんな新顔で維新が推薦した石井竜馬氏（４３）も意識し、「維新が『地域主権』と叫んでいるが、私は長年、取り組んでいる」と強調。消費増税に伴う逆進性の解消策なども訴えたが、及ばなかった。