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(7人のフォロワー)注視、ネットも街頭も SNS使う有権者は

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参院選、あなたの争点は

 首相の問責決議可決、重要法案の廃案――。混乱のなか26日、国会が幕を閉じた。

 東京都の大学2年生の男性(20)は、スマートフォンでニュースを読む。「いよいよ選挙だ」。そう思って、バイト先の居酒屋に向かった。

 来年は就職活動だ。10社回っても内定が取れない先輩もいる。人生初の投票は都議選で、自民党候補に入れた。アベノミクスで景気回復し、就職しやすくなるよう期待する。「元気な日本を見てみたい」

 宮城県のNPO職員男性(36)はこの日、事務所で経理の仕事をしていた。「アベノミクスは被災地から遠い」

 震災で仙台市内の勤め先が休業となり、退職。友人の誘いで復興支援のNPOに参加した。巡回する仮設住宅で入居者が交流する機会をつくり、時々、フェイスブックで伝える。津波があった地域は大半が空き地のままで、操業再開した企業は震災前の半分程度だ。「恩恵は本当に地方に来るのか」

 ネット選挙が解禁される参院選。交流サイト(SNS)を使う人たちが情報収集に動き始めている。

 神奈川県の司会業女性(37)は、0歳の息子を抱き、片手で操れるスマホで選挙情報を調べ始めた。SNSで交わる友人には、自分と同じように改憲案を不安に思う親が多い。「自分に近い考えが集まるSNSと、社会全体の空気が違うこともある。それを理解しておかないと」

 埼玉県のIT会社員男性(36)はスマホ用に選挙関連の三つのアプリをダウンロードした。「これまで、どうしてネットで見られないのか不思議だった」。心配なのは、ツイッターでつぶやかれる格好いい「ワンフレーズ」。流されないようにと街頭にも足を運ぶつもりだ。

 群馬県の自営業男性(65)は、同世代のどれだけがネット選挙に関心を持つかと首をひねる。同窓会の写真をCDで送ろうとしたら、「パソコンはしない」と反対の声が相次いだ。「ネットばかりに情報が集中すれば、ネットを使わない高齢者らに十分な情報がいかない可能性があり、かえって投票率が下がりかねない」

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