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公明、ブレーキ役強調 自民党大勝見越し、存在感誇示

 【星野典久】参院選での自民党大勝を見越して、連立を組む公明党が選挙後の「ブレーキ役」を強調し始めている。憲法改正や集団的自衛権の行使容認で自民党とのきしみが予想される中、連立離脱という選択は難しいからだ。

 公明党の山口那津男代表は17日、自民党の石破茂幹事長と埼玉県所沢市の駅前で演説した。埼玉選挙区(改選数3)では両党とも候補を立てているが、石破氏は公明候補の応援に入った。

 石破氏は「公明党の皆さんと連立を組む限り、自民党が暴走することはありえない」と強調。隣の山口氏は「自民党と意見の違いは時々ある。国民が納得する道はどこか。公明党の持ち味と自民党の力を合わせて期待に応える」と訴えた。

 ただ、公明党内には選挙後、自民党に押し切られることへの懸念が強い。安倍晋三首相(自民党総裁)が集団的自衛権の行使容認や憲法改正へ動きを本格化させれば、連立離脱も含め、公明党が対応に苦しむことも予想される。そこで政権内の「ブレーキ役」として存在感を確保しようというわけだ。

 実際、石破氏が14日のテレビ番組で「集団的自衛権の行使は論理的に可能だ」と明言すると、公明党の井上義久幹事長は「ただちに(解釈を)変える環境にはない」とその場で反論した。党幹部は「集団的自衛権の行使は容認できないが、連立離脱もできない。頭をひねらないと」と漏らす。

 山口氏は17日、東京都内での演説で「自民党が危ない時、国民の声を無視する時は手綱を握って方向性を誤らないようにしてもらいたいというのが国民の声だ」とクギを刺した。党幹部の一人は「公明党をおろそかにして自民党は選挙に勝てない。無視できないはずだ」と強気だ。

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