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甲子園40勝の阪口慶三さん、なぜ公立校へ? 名将が守った「約束」

2024年4月2日16時38分

朝日新聞DIGITAL

 高校野球の監督として甲子園で春夏通算40勝を挙げた阪口慶三さん(79)が2日、岐阜県関市の市立関商工高で会見し、野球部の「特別顧問」に就任すると発表した。真新しいユニホーム姿で、「甲子園は私の人生。甲子園で勝たせたい。非常に燃えている」と抱負を述べた。

 阪口さんは部活動指導員として週数回、技術指導やサポートをする予定だ。関商工は2011年夏に甲子園に出場したことがある岐阜県内の有力校で、同校の江崎大輔監督(42)は約10年前から阪口さんの指導法などを学んできたという。

阪口さんは「私が(監督を)辞めた時に、私の知っている野球を全部教えましょうと約束した」と明かした。

 1967年に母校の東邦(愛知)で監督に就任した阪口さんは、77年夏の全国選手権大会で準優勝、89年春には選抜大会で優勝を果たした。2005年に大垣日大(岐阜)へ移り、07年春の選抜大会で準優勝するなど、春夏通算で甲子園に35回出場。昨夏の甲子園に監督として歴代最高齢で臨んだ後、昨年末に健康上の理由で退任していた。

 公立校での指導は初めてとなる阪口さんは、「(私立校と比べて)体の大きさやパワー、スピードが違う。練習は体力づくりから」と話した。(辻健治)

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