大阪桐蔭の境、俊足で神村学園の策破る 西谷監督からも全幅の信頼
(27日、第96回選抜高校野球大会2回戦 大阪桐蔭4―2神村学園)
「足もあるし、ロング(長打)もある。チームの大きな存在」。大阪桐蔭の西谷浩一監督が全幅の信頼を置くのが、左打者の境亮陽(りょうや)だ。左腕の上川床勇希を先発させ、出塁を防ぎにきた神村学園の策をこの1番打者が打ち破った。
一回は詰まったゴロ。が、100メートル11秒そこそこで走る脚力が三塁手の悪送球を誘い二塁へ(記録は内野安打と失策)。犠打と犠飛で瞬く間に同点。先制されたチームを落ち着かせた。三回は安打で出塁し、徳丸快晴の三塁打で生還。五回は右翼フェンス直撃の大飛球。俊足を飛ばしてランニング本塁打にした。
「甲子園で思い切り走れて良かった」。春夏合わせて最多となる69勝目を西谷監督に贈り、うれしそうに笑った。