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「一からやりなおします」 2回戦敗退の広陵、只石貫太主将の決意

2024年3月27日18時30分

朝日新聞DIGITAL

 (27日、第96回選抜高校野球大会2回戦 広陵5―6青森山田)

 「自分の代で優勝を、と思ってやってきた。また一からやりなおします」

 優勝候補の一つに挙げられていた広陵の只石貫太主将(3年)は試合後、悔しさをにじませた。

 この日も、1年時からバッテリーを組むエース、高尾響投手(同)をリード。青森山田打線を七回までノーヒットに抑えたが、4巡目以降はボールを見極められ、変化球を捉えられた。八回、九回と得点しては追いつかれる展開となった。

 延長タイブレークの十回表、得点できず攻撃終了。守備につく仲間を落ち着かせようと、「いつも通りグラウンドでノック受けてるような感じで、楽しんでいこう」と声をかけた。

 しかし、無死一、二塁からバント安打で満塁とされると、相手の4番打者に直球を振り抜かれ、打球は左中間へ大きく上がった。マスクをかぶったまま、立ち尽くした。その後ろで、三塁走者が本塁を駆け抜ける。犠飛でサヨナラ負けを喫した。

 春夏51回の出場となる伝統校で、正捕手で4番、そして主将を任された。中井哲之監督は「チームを引っ張る意識が強い。多くを背負わせているけど、幸せだと思って頑張ってほしい」と期待する。

 しかし、この日は好機で空振り三振に終わるなど、快音を響かせられなかった。「4番の仕事ができないと勝っていけない」と試合後、みずからに言い聞かせるように言った。

 4月には新入生が入り、期待される役割はさらに大きくなる。「夏の日本一に向けて、またチーム一丸となってやっていきたい」。自身4度目の甲子園に照準をあわせた。(根本快)

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