• 高校野球
  • 頂への課題見えた 明豊、健大高崎に敗れ8強逃す

頂への課題見えた 明豊、健大高崎に敗れ8強逃す

2024年3月27日10時30分

朝日新聞DIGITAL

 【大分】第96回選抜高校野球大会に出場している明豊は大会第7日の26日、2回戦で健大高崎(群馬)と対戦し、0―4で敗れ8強入りはならなかった。夏の選手権大会に向けたチームの課題は何なのか。それを認識させられる敗戦となった。

 天候不良により選抜大会としては14年ぶりに日程が2日連続で順延となり、この試合も当初予定の24日から2日遅れに。この日も午前中の雨の影響で、午前9時の開始時刻が午後1時半にずれ込んだ。

 明豊は一回裏に健大高崎に2点を先制され、序盤から追う展開に。二~五回は相手打線を1安打に抑えたものの、六、七回に1点ずつの追加点を許し、突き放された。投手陣は一ノ瀬翔真(3年)と野田皇志(同)が力投。決定打は打たれなかったが、相手の好走塁や守備のミスで失点を重ねた。

 攻撃では、健大高崎の先発左腕・佐藤龍月(2年)の変化球にタイミングが合わず、八回からは継投した石垣元気(同)の150キロ近い速球に苦戦。散発3安打に終わった。初回、三、九回には得点圏に走者を進めたが、好機にあと1本が出なかった。(大村久)

     ◇

 2点を追う展開で、エースの野田皇志(3年)は五回からマウンドに上がった。「これ以上点はやれない。抑えるしかない」

 先頭打者こそ四球で歩かせたが、次打者からは三振、内野手の好守備で併殺打に打ち取り、この回を無得点に抑えた。しかし、六、七回は甘く入ったボールを打たれるなどして先頭打者を塁に出し、それぞれ失点する展開に。点差は4点に広がっていた。

 昨夏の甲子園でも十回タイブレークで登板。適時打を浴びてサヨナラ負けした。冬の間は「投球の幅を広げよう」とカットボールの習得に励んだ。そしてつかんだ背番号1。川崎絢平監督は「精神的にも技術的にも大事な試合を任せられる軸になる投手になってほしい」と期待を寄せる。

 今大会は1回戦でも七回途中から登板し、好投した。「急にマウンドに上がっても、平常心で投げられるようになった」。しかし2回戦は「感覚的には悪くなかったが、このままでは夏は抑えられない」と、力不足を実感させられた。

 「球速を上げることと、大会全試合を完投できる体力づくりが課題。自分が投手陣の手本になる」と、エースは夏を見据えた。(大村久)

関連記事

アクセスランキング

注目の動画

一覧へ
バーチャル高校野球ではアンケートを実施しています