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広陵の右腕・高尾を青森山田は攻略できるか センバツ第8日見どころ

2024年3月26日18時00分

朝日新聞DIGITAL

 (第96回選抜高校野球大会2回戦 第8日〈27日〉の見どころ。丸数字は試合順)

■ ①中央学院(千葉)―宇治山田商(三重)

 中央学院は早いカウントから打つ積極的な攻撃で、1回戦は13安打7得点をマークした。4犠打を絡めるなど、手堅さもある。2四球、2長打で攻撃を引っ張った1番青木勝吾がキーマンになる。

 宇治山田商は1回戦で加古真大、田中燿太、中村帆高の右腕3人の継投で流れを渡さなかった。ただ、先発加古と2番手田中は3イニング目で相手打線にとらえられ始めた。継投のタイミングが重要になりそうだ。

 ■ ②広陵(広島)―青森山田

 高い制球力を誇る広陵の右腕・高尾響を青森山田の強力打線が攻略できるか。高尾は高知との1回戦で1失点、11奪三振で完投。140キロ台の直球を内外に投げ分け、スライダー、スプリットなど変化球も多彩だ。

 投げミスが少ないだけに、青森山田の各打者は狙い球をはっきり絞りたい。4番原田純希(あつき)、5番吉川勇大ら中軸はスイングが鋭く、勝負強い。走者を置いて回したい。

 ■ ③神村学園(鹿児島)―大阪桐蔭

 投手陣の充実ぶりが目立つ大阪桐蔭は、打線も新基準の低反発バットにもしっかり対応している。1回戦は8安打7打点。徳丸快晴や山路朝大(あさひ)ら中軸打者は鋭い打球を飛ばした。

 その強力な打線に、どう神村学園が対応するか注目だ。

 1回戦は、秋に登板が一度もなかった上川床(かみかわどこ)勇希を先発に抜擢(ばってき)。相手を惑わせ、4投手の継投で逃げ切りに成功した。エース左腕・今村拓未の余力は十分だが、どんな投手起用でくるか。

 ■ ④報徳学園(兵庫)―常総学院(茨城)

 ともに好投手を擁し、守りが堅い。1点を争う好ゲームになりそうだ。

 報徳学園は愛工大名電(愛知)との1回戦で延長十回、タイブレークの末に3―2でサヨナラ勝ち。今朝丸裕喜、間木歩の二枚看板が安定し、内外野が球際の強さを見せた。二盗を決めた2番橋本友樹、7番徳田拓朗ら、足で好機を作りたい。

 常総学院のエース小林芯汰は、140キロ台中盤の直球に加え、右スリークオーターから放たれるカットボールが独特な変化で打者を狂わせる。1回戦では5安打、9奪三振で日本航空石川を完封。報徳学園は、この変化球の見極めがカギになりそうだ。

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