• 高校野球
  • 甲子園初勝利に導いた兄の助言 熊本国府の主将「冷静に対応できた」

甲子園初勝利に導いた兄の助言 熊本国府の主将「冷静に対応できた」

2024年3月18日22時31分

朝日新聞DIGITAL

 (18日、第96回選抜高校野球大会1回戦、熊本国府2―1近江)

 延長十回表1死一、二塁。相手のチャンスでも、熊本国府の二塁手野田希主将(3年)は落ち着いていた。遊ゴロをさばいた山田颯太遊撃手(同)からの送球をつかむと、きっちりと一塁へ送り、併殺を完成させた。「いつもだったら焦ったかもしれないけど、兄の助言のおかげで冷静に対応できた」と試合後に振りかえった。

 四つ上で熊本西の選手だった兄の侑(あつむ)さん(21)は5年前の選抜大会に出場し、野田主将はアルプス席で応援。大舞台で躍動する姿にあこがれ、「自分も甲子園に出る」と決めた。

 熊本国府で昨夏主将に選ばれると、「甲子園4強」を掲げて練習に励み、夢をつかんだ。兄から「甲子園は周りに圧倒される。気持ちの面でも念入りに準備を」と言葉をかけられ、臨んだ試合だった。

 助言を受けて「楽しもう」と決め、リラックスしてプレーできた。「勝ったよ。初安打も打ったよ。次も絶対勝つよ」と兄に伝えるつもりだ。(興津洋樹)

関連記事

アクセスランキング

注目の動画

一覧へ
バーチャル高校野球ではアンケートを実施しています