選抜高校野球が開幕　神村学園、開会式で元気に行進

　【鹿児島】兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で１８日、第９６回選抜高校野球大会の開会式があった。９年ぶり６回目の出場となる神村学園の選手たちは、元気よく両手足を動かして入場行進。大会５日目の２２日にある作新学院（栃木）との初戦に向け、チーム一丸となって戦う意識を高めていた。

　神村学園は出場全３２校のうち、前年の優勝校・山梨学院、準優勝校・報徳学園（兵庫）に続く３校目に登場。胸の「神村」の文字を金の刺繡（ししゅう）で縁取りしてリニューアルされた真新しいユニホームで堂々とグラウンドを進んだ。

　選抜旗を手にした川下晃汰主将（３年）は「先を行くチームを見ながら、優勝したいという気持ちが強くなった。初戦にどう立ち向かうか、そればかり考えていた」と話した。

　プラカードを手に選手２０人を先導したのは部員の宝永陽翔さん（３年）。今大会ではベンチに入らないが、仲間とともに練習に励んでいる。「甲子園の土の感触は他球場では味わえないものだった。自分たちの野球をすれば、どこにも負けないと信じている」と語った。（冨田悦央）