桜修館中等教育学校(第4学年)

東京都目黒区

生徒が情報の「授業」づくり テーマとする記事を選び出す

2人席の間には教師用パソコンやスクリーンと連動するモニターがある

二学年で「フォー・スクール」を利用している東京都立桜修館中等教育学校(東京都目黒区)。2013年10月には、第4学年(高校1年)の情報で、新聞記事を活用する授業がありました。

授業のテーマは「情報社会の光と影」。班に分かれ、他の生徒たちにこのテーマについて考えさせ、かつ引きつける「授業」をつくることが目標です。授業づくりには「班単位で作成」「1授業18〜20分」「資料はすべて朝日新聞for schoolより」「スライドは40枚以内」などのルールがあります。

記事検索機能を使って関連記事を探す生徒たち

この日は単元最初の授業で、稲垣俊介教諭が見本となる授業「情報の科学 事例に学ぶ情報モラル」を行いました。

まず、生徒たちには、コンビニエンスストアの冷凍庫に客が入り、撮影した写真をツイッターに投稿したことを伝える朝日新聞京都版に載った短い記事を読ませます。

次に生徒たちは「記事に出てくる人たちは、今後どうなるのか?」について、配られたシートに記入していきます。「本人が特定されて捕まる」「処分した商品の損害賠償を請求される」「このコンビニが利用できなくなる」といった予想を立てました。

検索した記事は紙面イメージでも読むことが可能

続いてスライドを使い、現実社会では言いづらいことでもネット上では簡単に言えてしまう事例を提示。さらに、ある会社員の発言が炎上して報道され、本人が特定されて勤め先を解雇されるに至った経緯を紹介しました。

生徒たちはシートに「炎上の原因」「個人特定の原因」「将来への影響」について、考えを整理して記入。稲垣教諭はネットの特性として「ネットワークは公共の場」「互いに監視しているような世の中」「ちょっとした悪ふざけも許されない」ことなどを示し、「ネットの怖さを意識してほしい」と強調しました。

記事検索機能を使って関連記事を探す生徒たち

最後に「フォー・スクール」で、京都のコンビニでの事件について、その後のてんまつが分かる記事を検索しました。稲垣教諭は「最初は地方版の小さな記事が社会面にも出て、全国に広がっていった。みなさんもどういう事件を採り上げて授業をつくるといいのか、よく考えてほしい」と呼びかけました。

「フォー・スクール」について稲垣教諭は、「情報の授業では、ネット社会や最新技術を取り扱う時に使い、次は著作権問題でも使う予定です。どんどん利用していかれると思います」と話していました。