奈良女子大学付属中等教育学校

奈良県奈良市

記事検索で時事問題を予習

奈良女子大学付属中等教育学校(奈良市)は、以前から朝日新聞デジタルを授業に取り入れていましたが、2013年3月、より学校教育に適した「フォー・スクール」を導入しました。

中野晃記者の遠隔授業に聴き入る生徒たち

取材に訪れた日は、インターネット電話で朝日新聞ソウル支局と結び、特派員にインタビューする授業がありました。

国語科の二田貴広教諭は、新聞を教育に生かすNIE活動に積極的に取り組んできました。「今回はフォー・スクールという電子新聞と、情報通信技術の特性を生かした授業として初めての試み」といいます。

授業は5年生(普通高校2年)の現代文。講師役はソウル支局員の中野晃記者です。「声、聞こえてますか? こんにちはー」。電子黒板の大きな画面に、手を振る中野記者の姿が映し出されると、「おおー」。生徒たちから歓声が上がりました。

授業テーマは核保有をめぐる韓国世論について。中野記者のコラムを取り上げ、執筆のねらいや込めた思いなどを探ります。

授業前に記事を調べて予習はばっちり。生徒たちは次々に中野記者に質問した

生徒たちは、事前に調べた中野記者の記事についての資料を手にしています。過去5年分の記事検索ができるのが「フォー・スクール」の特長の一つ。二田教諭は「中野さんの署名記事を探すのもあっという間でした。人数分のコピーも必要ないので、時間が節約できて助かりますね」。

記事の読み込みや話し合いなどの授業準備に、しっかり取り組めた生徒たち。「ジャーナリストとしてと、個人としてと、情報発信で葛藤することはありますか」「韓国の核保有について、どのような危機感を持っていますか」。本番では鋭い質問が相次ぎました。

中野記者の話を聞いて、ワークシートを完成していく

中野記者は「どんなに細かいニュースでも、日本の読者に伝えねばと思うものは送っています」「韓国の動向は日本にも影響があり、皆さんに少しでも関心を持ってほしいとの思いで書いています」など、熱を込めて答えました。

授業の後、植田紗穂さん(16)は「新聞も記者も遠い存在でしたが、いろんな思いを持って伝えていると知りました。ちゃんとしているんだなって、身近に感じました」と話していました