桜修館中等教育学校

東京都目黒区

好きな記事、探して要約

東京都立桜修館中等教育学校(東京都目黒区)は、第3学年(中学3年)と第4学年(高校1年)で「フォー・スクール」を採り入れた授業を行っています。2013年5月、第3学年の公民で、関心のある記事を選び出して要約し、それについて自分の意見をまとめるという内容の授業がありました。

「フォー・スクール」で気になる記事を探す桜修館中等教育学校第3学年の生徒たち

記事を選ぶのに最も活用されたのは、過去5年分の160万件を超える記事を網羅する検索機能です。生徒たちは検索窓に「橋下市長」「円高」「オリンピック」「ニコニコ動画」といった思い思いのキーワードを入力。一覧となって表示される記事を次々開いて、読み比べます。

新聞紙面では各都道府県でしか読めない地域面の記事のほか、東京以外の大阪、名古屋、西部(福岡)各本社独自の記事も検索できます。普段は目に触れる機会が少ないこうした記事に関心を持つ生徒も少なくありませんでした。

キーワードに悩む生徒には、担当の高橋勝也教諭がヒントを出します。当日の朝刊トップ記事3本を収録した「朝刊ピックアップ」や、人気コラム「天声人語」を始めとする30近いコンテンツにも多くの記事を収容。ここで直接関心のある記事を探す方法も「おすすめ」と声をかけました。

朝刊ピックアップは過去1週間分、各コンテンツには掲載頻度に関わらず過去50本の記事が保存されています。早速、その日の朝刊のトップ記事を選んで書き出す生徒もいました。

パソコンがずらりと並ぶ教室で授業に集中

授業の締めくくりには、数人の生徒が選んだ記事の要約とともに、そのテーマについて意見を発表。ある女子生徒は「『グローバル高校』で人材育成 教育再生会議が提言案」を選び、「英語という道具を使って世界全体で進歩していくべきだし、ぜひ実行されてほしい」と話しました。

「成長戦略に『原発活用』 政権素案、再稼働の推進明記」に関心を寄せた男子生徒は、「地域経済への貢献も理解できるが、命に関わることは慎重にやるべきだ」と意見を述べました。

検索した記事を読みながら、自分の意見をまとめていく生徒たち

高橋教諭は「調べて考えて発表することは、授業で充実させなければならない『言語活動』にも役立ちます。テーマを決めれば、どんな教科でも使えそうです」と話していました。