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はじまりを歩く
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下駄の木地に卵の殻を1点ずつていねいに貼りつける佐野成三郎さん。この後、漆をかけ、研ぐという作業を4回ほど繰り返す=静岡市葵区清閑町
夏の風物詩、花火見物などに着てゆく浴衣に欠かせない履物といえば木製の下駄(げた)だろう。また、敝衣破帽(へいいはぼう)(破れた衣服と帽子)に高下駄姿は、明治から昭和にかけて、バンカラ学生のシンボルだった。
そんな下駄のルーツはどこまでさかのぼれるのか。はじまりと今を訪ねるべく旅に出た。
まず向…