(男のひといき)友情のランを育てて

有料記事男のひといき

[PR]

 あれから25年の歳月が流れた。同僚が体調を崩し、定年を前に依願退職をした。まじめを絵に描いたような実直な人柄は、今も忘れることはできない。

 退職した彼から、鉢植えのランが宅配便で届いた。淡いピンク色の花びらで、シンビジウムという種類だと知った。私と彼の絆の証しと思い、大事に育てた。

 ランにはた…

この記事は有料記事です。残り342文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

連載男のひといき

この連載の一覧を見る