(書評)『夢見る帝国図書館』 中島京子〈著〉

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 ■人生に歴史が絡む、奇想の愉悦

 日本初の図書館をテーマに小説を書くとしたら、大半の作家は創設までの苦労話や時代の変遷に伴う苦難の歴史を、当事者もしくは図書館にかかわる人物の視点で描くのではないか。この著者はちがう。本書にかぎらずいつも意表をつかれる。素敵な意味で裏切られ驚かされて、私はますます彼…

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