何もない茶室に道具を運び入れ、お茶を点(た)て、また何もない状態に戻す、という「運び点前」がどれほど画期的であったことか。

 (千宗屋〈そうおく〉)

     ◇

 千利休は、唐物道具や画を飾り、見せるそれまでの茶の湯を「侘(わ)び茶」へと刷新した。「おもてなし」や「一期一会」として語られる利休…

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