(書評)『真実が揺らぐ時 ベルリンの壁崩壊から9.11まで』 トニー・ジャット〈著〉

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 ■忘却と分断に抗した思考の軌跡

 公共的知識人という言葉が死語になって久しい。幅広い知識と教養を持ち、世界で起きる様々な出来事を分析し、評価する。その言葉や判断は、多くの読者にとっての思考の基準となる。そんな知識人のイメージに最も近かった一人に、トニー・ジャットがいる。

 ジャットは大著『ヨーロッ…

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