(語る 人生の贈りもの)中村吉右衛門:4 10歳で喪主、継承の闘い始まる

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 ■歌舞伎俳優・中村吉右衛門

 《初代中村吉右衛門は1954年9月5日、68歳で亡くなった。東京・築地本願寺の葬儀には約1万人が参列。当時の朝日新聞には「吉右衛門の死はカブキにとって大打撃」「時代狂言はもとより、世話ものに無類の味があった」と哀悼の言葉が並んだ》

 入院していた初代は、もう長くはないだろうとわかって退院し、家に戻っていました。亡くなる時は「あっ」という声を出したそうです。

 ぼくはまだ10歳。死という…

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