40歳の長谷部誠が今季限りでの現役引退を発表した。

 思い出すのは、1年ほど前、昨年3月下旬の出来事だ。

 長谷部と所属クラブのアイントラハト・フランクフルトがシーズンの合間を縫って、東京で異例の記者会見を開いた。

 公表されたのは2023~24年シーズンまでの契約延長だったが、その中身に驚かされた。

Side Change
サッカーを30年以上にわたって取材してきた潮智史記者が独自の視点でつづるコラムを連載でお届けしています

 いつまでプレーを続けるか、いつ引退するか。その判断は本人に委ねるという内容。引退を決めた場合、指導者などなんらかの形でクラブに残るという契約まで結ばれていたのだ。

 会見でクラブの強化責任者のマルクス・クレーシェ氏は語っている。

 「彼なら自分がいつやめるべき…

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