進まない選択的夫婦別姓。早期実現を求めてきた一人に、経営者でクリエーティブディレクターの辻愛沙子さん(28)がいる。「現状は強制的夫婦同姓制度だ」と訴えてきた。経団連が政府に迫っても実現しない現状をどう見ているのか。辻さんは「『詰将棋』のように進むことが大事なのだ」と語る。

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「現状は強制的夫婦同姓」訴えた理由

 企業経営者が作る「選択的夫婦別姓の早期実現を求めるビジネスリーダー有志の会」に参加しています。今年3月にはメンバーとともに関連省庁を訪れ、署名を提出してきました。

 選択的夫婦別姓制度への壁の一つは、経済界や職場に残るジェンダーギャップの存在だと思います。

 たとえば働く女性は、名前を途中で変えることでキャリアが断絶されてしまう苦悩を語ってきました。女性経営者にとっては、会社役員の登記で旧姓を使えない制度が起業のハードルの一つになってきました。

 しかし、男性中心的な会社社会…

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