杉村和将 佐藤圭司
藤井聡太名人(21)=竜王・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖と合わせ八冠=に豊島将之九段(33)が挑戦している第82期将棋名人戦七番勝負(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛)の第2局が23日、千葉県成田市の成田山新勝寺で始まる。
昨期、40年ぶりの史上最年少名人となった藤井名人は初防衛を、第77期に名人位を得た豊島挑戦者は5年ぶりの復位を目指すシリーズ。第1局で先勝した名人の連勝となるか、先手番の挑戦者がタイに戻すか。番勝負の方向性を決める第2ラウンドとなる。
立会人は森内俊之九段(53)。朝日新聞副立会人・新聞解説は佐藤和俊七段(45)。大盤解説は木村一基九段(50)、聞き手は小高佐季子女流初段(21)。
対局中継と大盤解説中継はYouTube「囲碁将棋TV―朝日新聞社―」で配信。朝日新聞デジタルでは対局の内容や現地の様子をタイムラインで徹底詳報する。
拡大する封じ手の入った封筒を立会人の森内俊之九段(右)に手渡す豊島将之九段(手前左)。奥は藤井聡太名人=2024年4月23日午後6時37分、千葉県成田市の成田山新勝寺、相場郁朗撮影
封じ手予想は立会人の森内九段、副立会人の佐藤七段、大盤解説聞き手の小高女流初段、記録係の福田晴紀三段がいずれも▲6六銀。最も自然な一手が大本命となった。
拡大する指了図△4四角まで
大盤解説の木村九段は、なんと▲4八玉! 5手前に4八から▲3九玉としているため、いかにも指しにくい。さすが、玉さばきの達人といえよう。もう一人の記録係の中沢良輔三段は▲7六飛と予想した。
拡大する封じ手の入った封筒=2024年4月23日午後6時42分、千葉県成田市、相場郁朗撮影
■豊島九段が封じ手[18:…