バイデン米大統領が、中国産の鉄鋼・アルミ関税の大幅引き上げに乗り出す。トランプ前大統領の「お株」を奪うかのような政策で、バイデン氏は17日、この方針を鉄鋼労働者たちに直接伝える。11月の大統領選を控え、両氏による「鉄鋼票」の奪い合いが激しさを増している。

 米通商代表部(USTR)のタイ代表は16日、米議会下院で「我々の既存の手段がどう機能しているのか、真剣に検討している」と証言した。

 この発言は、不公正な貿易をする相手国に対して一方的に制裁関税をかけられる「通商法301条」に言及する中で出た。「相手国」とはもちろん、タイ氏が鉄鋼やアルミ製品の過剰生産を批判する中国のことだ。

 301条は、USTRが相手国の貿易慣行を調べて「不公正」と認めれば、制裁措置を講じることを許している。バイデン氏は、中国産の鉄・アルミ関税を3倍に引き上げる検討をタイ氏に指示。USTRは厳格な姿勢で301条調査に入る。

 ただ、「タリフ(関税)マン」…

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