高遠城址(じょうし)公園(長野県伊那市高遠町東高遠)のタカトオコヒガンザクラが見頃を迎えた。春の陽気に包まれた10日に花は八分咲きとなり、多くの花見客でにぎわった。

 マメザクラとエドヒガンの交配種の一系とされ、園内に約1500本ある。濃いピンクの花びらが特徴で、その美しさから「天下第一の桜」とも呼ばれ、満開時には空を覆わんばかりに咲き誇る。

 今年の開花宣言は5日と、昨年より11日遅かった。9日から夜桜のライトアップも始まった。市観光協会によると、ほぼ平年並みの11日にも満開となり、5日ほどで散り始めるという。

 園内は、花の散り終わりまで「さくら祭り」の期間となっており、桜を楽しむには、入園料(大人600円、小中学生300円)が必要。(佐藤仁彦