第96回選抜高校野球大会が18日、阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕した。開会式に臨んだ東海大福岡の選手たちは、選抜旗を持つ井上和翔主将(3年)を先頭に、大きく腕を上げて元気に行進した。21日の第1試合で宇治山田商(三重)と対戦する予定。

 行進は、昨年優勝の山梨学院、準優勝の報徳学園(兵庫)に続き、南の学校から順にグラウンドを一周した。東海大福岡は6校目に登場。「東海大学付属福岡高校」とアナウンスされると、スタンドから大きな拍手があがった。青色に縦じまのユニホームの選手たちはまっすぐ前を見つめ、一歩一歩、甲子園の土を踏みしめていた。

 井上主将は開会式後の取材に「観客がたくさんいて拍手が上がり、甲子園の雰囲気を味わえた」と笑顔。前日のリハーサル後、崎村諭部長から足がそろっていないと指摘され、選手たちは宿舎で行進の練習をしたという。その成果が出たという井上主将は「行進は100点。あまり緊張せず、わくわく感を楽しめた。試合も同じように楽しんでプレーしたい」と話した。(興津洋樹