ドイツ北部ハンブルクの宗教施設で9日午後9時(日本時間10日午前5時)ごろ、発砲事件があり、公共放送ARDなどによると、少なくとも6人が死亡し、8人が負傷した模様だ。ARDは死者の中に犯人が含まれている可能性があると報じている。

 ARDによると、現場は宗教団体「エホバの証人」の施設で、催しの最中に何者かが銃を発砲したとみられる。ハンブルク警察はツイッターで「犯行の動機に関する信頼できる情報はない」としている。

 ハンブルクのチェンチャー市長は「犠牲者のご家族に深くお悔やみを申し上げる。捜査当局は犯人の訴追と背景の解明に全力を挙げて取り組んでいる」とツイートした。

 港湾都市のハンブルクは、ベルリンに次ぐ人口約185万人の大都市。現場は中心街から数キロ北でハンブルク空港に近い地域。(ベルリン=野島淳)