高市氏「辞職迫るなら立証を」 文書は「捏造で不正確」と重ねて主張

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 安倍政権下で作成された放送法の政治的公平性をめぐる総務省の内部文書について、高市早苗経済安全保障担当相は7日午前の記者会見で、文書に記された総務相時代の自身の発言について、「捏造(ねつぞう)で内容は不正確であると理解している」との考えを改めて示した。

 文書は立憲民主党の小西洋之参院議員が公表。松本剛明総務相は同日午前の会見で、総務省の行政文書であることを認めた。高市氏は文書が捏造でなかった場合、議員辞職も辞さない考えを示していた。会見で自身の進退について問われた高市氏は「私に対して議員辞職を迫るのであれば、文書が完全に正確なものであると相手様も立証されなければならない」と語った。

 高市氏は文書の内容について…

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    千正康裕
    (株式会社千正組代表・元厚労省官僚)
    2023年3月7日18時31分 投稿
    【視点】

    「議員辞職も辞さない」と発言した時から嫌な予感しかしなかった。総務省の職員が大臣とのやり取りを捏造して記録文書を残したというのだろうか。さすがに、開き直りすぎだろう。 小西議員が公表した文書を現職の総務大臣が行政文書と認めたということ

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    江川紹子
    (ジャーナリスト・神奈川大学特任教授)
    2023年3月8日18時33分 投稿
    【視点】

     「捏造」とは、ありもしない事柄を「故意に」でっち上げることだ。話の真意を取り違えたり、言葉の伝言がうまくいかなかったりして、記載に何らかの誤記が生じたような事態は「捏造」とは言わない。  高市早苗氏も内心では失敗したと思っているのか、「

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放送法めぐる総務省文書問題

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