新海誠監督「すずめの戸締まり」 ベルリン国際映画祭のコンペ選出

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佐藤美鈴
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 2月16日にドイツで開幕する世界3大映画祭の一つ、第73回ベルリン国際映画祭で、最高賞の金熊賞を競う長編コンペティション部門のラインアップ18作品が23日発表され、新海誠監督の「すずめの戸締まり」が選ばれた。日本アニメがコンペに選ばれるのは2002年に金熊賞に輝いた宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」以来、21年ぶり。同作と同じく、公開中の作品が選ばれるのは異例。コンペの審査員長は俳優のクリステン・スチュワートさんが務める。

 「すずめの戸締まり」は、東日本大震災の記憶を抱える少女が、地震を起こす怪異を封じて日本を縦断するロードムービー。新海監督による3年ぶりの長編アニメで、日本では昨年11月から公開されている。

 新海監督は「『すずめの戸締まり』は12年前に日本で起きた巨大な出来事が物語の根底にあります。この映画が海外の観客にどのように映るのか、なにが伝わり、なにが伝わらず、なにを共有し得るのか。私たちの創作が外部からはどのように見えるのか。それを自身の耳目で確かめる好機をいただけたと考えています」などとコメントした。

 その他の日本作品では、革新…

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    小原篤
    (朝日新聞記者=アニメ、マンガ、映画)
    2023年1月23日21時3分 投稿
    【視点】

    これは楽しみですね。「千と千尋の神隠し」が金熊賞を受賞した時は、私が現地で取材をしていました。コンペ作品は公式上映の日に記者会見が開かれるのですが、「千と千尋」の会見は他のコンペ作品に比べ記者の人数がかなり少なく、ヨーロッパのメディアのアニ

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