岐阜の山奥に一面「真っ白な畳」 海生まれ、山育ちの細寒天は全国へ

長島一浩
【動画】田んぼ一面に広がる真っ白な「畳」。正体は天日干しされた寒天だ=長島一浩、溝脇正撮影
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 岐阜県恵那市山岡町で、冬の風物詩「細寒天(ほそかんてん)づくり」がピークを迎えた。

 ドローンで上空から撮影すると、細寒天が田んぼ一面に天日干しされ、真っ白な畳が並べられたような光景が広がっていた。

 海藻のテングサの煮汁を冷やして固めた「ところてん」を細いめん状にして2週間ほど、凍結と解凍を繰り返しながら乾燥させる。作業は2月まで続く。

 昨年12月は暖冬と強い寒波で作業が厳しかったが、年の瀬から今年にかけ寒暖差のある日が続き、雪の影響も少なく、条件に恵まれた。山一寒天産業の西尾幸久さん(71)は「『寒天日和』が続き、順調です」と話した。

 岐阜県寒天水産工業組合によると、細寒天の生産者は8社で、昨年度の生産量は計80トン。全国の約8割を占めるという。東京や名古屋、京都、大阪など全国に出荷されている。長島一浩

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