未発表車をカムフラージュせよ トヨタ社員が描いた渦巻き柄
自動車業界では、新車発表前に新型車の写真が出回ることはタブーだ。話題性が欠けてしまううえ、現行車が売れなくなってしまう恐れもある。そんな未発表の車が、時たま公道などを走る際に撮影され、写真が雑誌に掲載されることがある。その時にまとっているのが、カムフラージュ柄だ。
トヨタいわく、この柄をまとった車が国内外を含めてどこを、どのくらいの頻度で走っているかは「機密」という。
とにかくミステリアス。謎が多い。
その柄の開発を同社で初めて手がけた。きっかけは、「困りごと」にあった。
凄腕しごとにん
未発表の車を試験する際にまとうカムフラージュ柄。トヨタ自動車での開発は、1人の社員の問題意識から始まった。車両技術開発部チーフエキスパートの阿比留和昭さんだ。
もともと試作車の評価を担当…
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- 【視点】
「トヨタ自動車でカムフラージュ柄というのをつくった人がいて・・・」と筆者の江口記者が取材テーマを話してくれたときは「ふーん」と(もちろん興味を持って)聞いていたのですが、取材が終わって長島カメラマンが撮影した写真を見て、その奇妙さと迫力に衝
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