豊島九段が大熱戦で4強入り 菅井八段「勝ちたかった!」 朝日杯

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佐藤圭司 村瀬信也 北野新太 高津祐典
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 第16回朝日杯将棋オープン戦(朝日新聞社主催)の本戦が14日、名古屋市熱田区名古屋国際会議場で開幕した。対局は公開され、トップ棋士の真剣勝負をファンが間近で見守った。

 午前10時開始の1回戦では、元名人の豊島将之九段(32)が久保利明九段(47)に、前回優勝者の菅井竜也八段(30)が山崎隆之八段(41)に勝利。午後2時からの2回戦では、互いに好機を迎える熱戦を豊島九段が制し、4強入りを決めた。

棋士、女流棋士、アマチュアがトーナメントで争ってきた将棋の朝日杯、本戦が始まりました。熱戦の詳報を、随時お伝えします。

2回戦 菅井八段「ぜっったい、チャンスあった」

 2回戦は豊島将之九段(32)と菅井竜也八段(30)という関西のA級棋士同士の激突。過去の対戦成績は豊島九段9勝、菅井八段10勝。朝日杯でも過去4局対戦し、豊島九段1勝、菅井八段3勝。昨年の第15回朝日杯の名古屋対局では菅井が勝ち、初優勝に結びつけている。

 振り駒の結果、先手番は豊島九段と決まり、定刻の午後2時に対局開始。菅井の作戦は力戦振り飛車。数手進むうちに、豊島九段は上着を脱ぎ、菅井八段はイスの上に正座。熱戦の予感がした。対局室は静寂に満ちていて、ファンの気配も感じないほど。例年のことながら、名古屋のファンのマナーの良さは格別だ。

 序盤早々の角交換から、互い…

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