第6回日本で長く働きたい…外国籍のケアワーカー、実家に仕送り月10万円

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A-stories「ケアワーカーがいなくなる?」

 夜勤に入る前。ミフタ・ファウジアさん(26)は、PCで引き継ぎの記録を確認し、日勤の職員と言葉を交わしていた。

 「この方は軟便だったので、体調に注意します」。医療や介護の用語を使った日本語でのコミュニケーションにも慣れてきた。

 茨城県結城市にある特別養護老人ホーム(特養)「青嵐(せいらん)荘」で働く。

 2020年3月。新型コロナの感染拡大で渡航制限が厳しくなる直前に、介護分野の技能実習生として、インドネシアから日本にやってきた。

 それまで、日本語で簡単な日常会話はできたが、漢字はほぼ読めなかった。

休みの日、出かけたいけど

 11人きょうだいの長女で、母国では助産師として働いていた。大学生のころ、インドネシアの介護施設でボランティアをしたことがあり、介護を学ぶために技能実習生として日本で働くことを選んだという。

 公務員として働く父の稼ぎだけでは、実家の暮らしは厳しい。1カ月の手取りの半分以上にあたる約10万円を仕送りしている。

 だから、歴史的な円安が続いたのは痛かった。日本円の価値が目減りしないよう、スマートフォンのアプリで為替レートを確認し、少しでも円が高いタイミングで送金しているという。

 特養のそばに法人が借り上げ…

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