食用コオロギのスナック菓子、徳島のファミマで先行販売 味は2種類

東孝司
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 食用コオロギの養殖、加工、販売に取り組む徳島大学発ベンチャーの「グリラス」(本社・徳島県鳴門市)は、コオロギパウダーを使った新商品「C.TRIA(シートリア)コーンスナック」の先行販売を県内のファミリーマート全85店で始めた。今後順次、販売店やエリアを拡大していく方針という。

 C.TRIAはグリラスのブランド名。新商品は、国産のフタホシコオロギを粉末化したパウダーの香ばしい風味とサクサクとした食感が特徴で、うま塩味とたこやき味の2種類を開発した。いずれも10グラム入り98円(税込み)。すでに首都圏や北海道限定で販売中の「C.TRIAクッキー(大判)」と「C.TRIAプロテインバー」も、県内での取り扱いを始めた。

 グリラスは新商品の販売開始を記念し、21日に徳島市のファミリーマート富田橋1丁目店にキッチンカーを出店。コオロギパウダーを使ったフライドポテトを販売した。店内でスナックを買い、ポテトも味わった40代の男性会社員は「香辛料に近い感じで抵抗なく食べられた。たくさんパウダーをかけた方がおいしい」と話していた。

 グリラスの広報担当者は「これまでオンライン販売がメインだったが、徳島の企業として徳島の全域で商品を販売できるようになり、大変うれしい」と話した。コオロギパウダーには甲殻類と類似した成分が含まれるため、エビやカニのアレルギーのある人は控えるよう呼びかけている。(東孝司)

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