世界トップレベルの研究力をめざす大学を支援する10兆円規模の大学ファンドについて、支援を受けられる「国際卓越研究大学」の認定基準に「質の高い論文数が直近の5年間で1千本程度以上」などが盛り込まれる方針だ。文部科学省が基本方針案を公表し、10月13日まで意見公募を行っている。基準を満たす大学は、どれほどあるのか。
国際卓越研究大学と認定され、大学ファンドの運用益から年数百億円を受け取れるのは、数校程度とされている。基本方針案では、大学を認定する判断基準として、具体的な条件をいくつか示した。
まず、質の高い論文の目安とされる、ほかの論文に引用された回数が上位10%に入る「トップ10%論文」の数が、直近の5年間で1千本程度以上あること。さらに、論文の総数のうち、トップ10%論文の割合が10%程度以上となっていることだ。
または、大規模な大学以外も応募できるように、研究者1人あたりのトップ10%論文数が0・6本程度以上という基準だ。
担当者によると、これまでの実績よりも将来性を重視する方針で、応募がトップレベルの大学だけに限定されることがないよう、低めに設定したという。
各大学の論文数は・・・
文科省が出版・学術情報サー…
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