野菜や果物を多く食べると死亡リスク減 9万人超の追跡調査で裏付け

有料記事

藤波優
[PR]

 野菜や果物は健康にいい――。昔から言われているが、そんな野菜や果物の重要性を裏付ける研究成果を、国立がん研究センター横浜市立大のチームが発表した。全国の約9万5千人を20年間ほど追跡する国内最大級の調査で、野菜や果物の摂取量と死亡リスクの関係を明らかにした。

 野菜や果物にはビタミン、ミネラル、食物繊維などが豊富で、健康にいいとされている。欧米人を対象にした先行研究では摂取量が多いと死亡リスクが低くなることがわかっていた。ただ、遺伝的背景や、生活習慣が異なるアジア人では死亡リスクとの関係はよくわかっていなかった。

 チームは、都市部や地方など全国の11地域に住む40~69歳の男女約9万5千人を対象に、1995年と98年に食生活に関するアンケートを実施した。参加者ごとに野菜と果物を食べる量や頻度を推計し、最も多い人たちのグループから最も少ない人たちのグループまで五つに分類。その後の死亡リスクを調べた。およそ20年の調査期間中に、約2万4千人が亡くなった。

 その結果、果物では摂取量が…

この記事は有料記事です。残り351文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら