ウクライナのゼレンスキー大統領が4日、東京都文京区の東洋大学の学生らを対象にオンラインで講演した。ロシアによるウクライナ侵攻に抗戦し続ける意味や、平和への思いを学生たちに語り、ウクライナや日本を含む世界が将来どうなるかは「私たち次第だ」と訴えた。
在日ウクライナ大使館によると、日本在住者を対象としたゼレンスキー氏の演説や講演は、3月23日の国会でのリモート演説以来という。東洋大学のほかに、国内の14大学にも同時中継された。
「今日は戦争ではなく、平和について話したい」。ゼレンスキー氏は、ロシアの侵攻後にウクライナを離れて日本で学ぶ大学生らを含む東洋大の会場の約350人にそう語りかけた。「戦争はロシアのナショナルアイデアだ」と主張。ウクライナ側は自らの領土や主権など「平和のために戦っている」と訴え、2014年のロシアによるクリミア併合や、今年2月に始まった全面侵攻など、ロシアの侵略行為によってウクライナにとって平和は「思い出になった」と述べた。そのうえで「平和を取り戻せる唯一の時期は今だ」と述べて約6分間の話を終えると、会場から拍手が起きた。
新型コロナ対策で入場者数は会場定員の半分に抑えられたが、集まった日本やウクライナの学生らは次々と質問をぶつけた。
日本で学ぶ大学生らに期待する貢献とは
「どうしたら母国を救えるか…
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