え、これが神棚? 神頼みも現代風が人気 でも選挙の神頼みはダメよ

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勝又ひろし
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 あなたの家に、神棚はありますか?

 近年の調査では所有率は大きく下がり、3割程度という。そんな中、現代のライフスタイルに合わせた新しい形の神棚が登場し、若い人にも受け入れられている。昨今の日本人と神様の関係も垣間見えるイマドキの神棚事情を探ってみた。

 そもそも神棚はどこで買えるのか。

 「神棚ありますか」と都内の老舗仏具店をたずねると、立ち並ぶ仏壇の片隅に1宇(う)(神棚の数え方)。「こっちの段ボールの中にもあるけど、もう10年くらい開けてないわ」と女性店主は言う。ホームセンターを探してみると、店内のずっと奥の方に地味に並べられているのを見つけた。

 所は変わり、東京・渋谷ヒカリエ渋谷駅周辺大型開発プロジェクトの先がけとなった商業施設の5階に目指す店「神棚の里」があった。

 静岡木工(静岡県吉田町)が2019年にオープンした神棚専門ショップだ。向かいはキッチン雑貨「ル・クルーゼ」。おしゃれな生活雑貨店、カフェに囲まれ、多数の神棚が陳列されている。

 しかし、その多くは、ミニ神社のような従来の神棚ではない。同社が「モダン神棚」「デザイナーズ神棚」と呼ぶ神棚だ。マンションなど洋風の室内になじむように、ヒノキを丸く削ったり、木枠を白く塗装したりしてある。

変わる神棚の形

 「明るく前向きな未来を祈るものとして、神棚の古いイメージを変えたかった。若い人やファミリー層の生活圏内に神棚がないと、いずれ廃れてしまうと思っていた」

 静岡木工の杉本かづ行社長は説明する。

どうして、こんなおしゃれな神棚が生まれたのか。背景を紹介するとともに、現代の神棚事情を紹介します。

 1961年創業の同社はもともと神棚のほか、家具も生産していた木工会社だった。ところが、外国産との競争で利益が出なくなった。

 どうしたら生き残れるのか…

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