大阪万博、レガシーは残るか 開幕まで3年、姿見えない跡地利用

有料記事

添田樹紀 箱谷真司
[PR]

 2025年大阪・関西万博の開幕まで、13日であと3年となった。大阪湾に浮かぶ人工島・夢洲(ゆめしま)で、会場建設に向けた動きが本格化する中、万博の跡地利用の具体像は見えないままだ。かつて「負の遺産」とも呼ばれた夢洲に、万博の「遺産」は残るのか。

 3月31日に閉幕したドバイ万博。アラブ首長国連邦(UAE)の砂漠に造成された会場に林立するパビリオンのなかで、ひときわ目をひいていたのが漏斗型の「サステイナビリティーパビリオン」だ。

 全長130メートル。イエメン・ソコトラ島にある竜血樹を模した18本の「エナジーツリー」に囲まれている。合わせて約5千枚のソーラーパネルを擁し、パビリオンで必要な電力をまかなえるという。ドバイの強い日差しの中でも、ツリーの下の日陰に入ると涼しく、多くの人が憩っていた。

 このパビリオンは今後、自然や環境などの持続可能性について学ぶことができる施設として再オープンする予定だ。ドバイ万博跡地では、万博関連インフラの80%をオフィスや住居などに転用。最大14万5千人が集う街「District2020」として生まれ変わらせる計画がある。

太陽の塔、サツキとメイの家…残る「遺産」

 過去の万博でも、跡地が活用されてきた。

 1970年に開かれた大阪万…

この記事は有料記事です。残り1286文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら