トンガへニュージーランド軍が輸送機 コロナ対策のため滞在は90分

シンガポール=西村宏治
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 海底火山の大規模噴火で被害を受けたトンガに救援物資を届けるため、ニュージーランド軍は20日、C130輸送機を送った。トンガの首都ヌクアロファ近郊に位置する空港では、トンガ軍やボランティアなどが進めていた滑走路の火山灰の撤去がほぼ終わった。

 ニュージーランドのヘナレ国防相は20日、輸送機が現地時間の同日午後4時(日本時間同日正午)ごろに到着すると発表。新型コロナウイルス対策のため「滞在は90分のみで、支援物資の受け渡しは(トンガ側の人と)接触しない方法になる」との談話を出した。噴火後、トンガの空港に飛行機が着陸するのは初めてだという。

 輸送機には飲料水のほか、発電機や衛生用品、通信機器などを搭載。マフタ外相はこの日の声明で「飲料水は最も優先されるべきものだ」と述べた。

 トンガでは雨水をためて飲料水などとして使っている地域がある。だが、降り積もった火山灰が貯水タンクなどに混入し、水不足の懸念が出ていた。

 ニュージーランドからは艦艇2隻もトンガに向かっている。ヘナレ国防相はこのうち1隻の哨戒艦ウェリントンが20日遅くに現地に到着するとの見通しを明らかにした。トンガ政府からは、現地の埠頭(ふとう)も使用可能だとの情報を得ているという。(シンガポール=西村宏治

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