たこ焼き店で顔認証で支払いをし、AR(拡張現実)で現れるタコの足と一緒に写真撮影も――。大阪を代表する観光地、道頓堀商店街で7日、観光のデジタルトランスフォーメーション(DX)を目指した実証実験が始まる。顔認証技術を商店街として導入するのは国内初。2025年大阪・関西万博などを見据え、新たな観光の楽しみ方を提案する。

 実験は26日まで、道頓堀商店会、パナソニック、JTB、大阪観光局などでつくる「道頓堀ナイトカルチャー創造協議会」が行う。商店会加盟の17店舗が参加し、パナソニックのデジタル技術を導入して、観光への効果を調べる。

 顔認証の決済は、観光客がウェブ上で自分の顔画像やクレジットカード番号などを事前に登録しておく。商店街の飲食店や土産物店など計12店舗で買い物する時に、タブレット端末に顔をかざして暗証番号を打ち込めば、事前登録された情報と照合され、支払いできるしくみ。財布やスマートフォンがなくても、手ぶらで買い物できるのが売りだ。

 また、ARの技術を生かし、店の前などでスマホで写真を撮ると画面上にキャラクターなどが現れるサービスも行う。周りの景色と組み合わせた写真や動画も撮れる。キャラは商店街でしか撮影できないため、観光客に足を運んでもらうねらいがある。

道頓堀の現状と課題は?
記事の後半では道頓堀商店会の上山会長のインタビューを収録。DXのねらいやコロナ下の商店街の現状などを聞いています。

 このほか、ウェブ上で「バーチ…

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