フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦フランス杯で2位に食い込んだ佐藤駿(フジ・コーポレーション)が、意外な告白をして報道陣を驚かせた。
昨季GPシリーズにデビューして3戦目で、初めて立った表彰台だった。念願をかなえたフリーから一夜、エキシビション練習の合間に報道陣の取材に応じ、「今もなんですけど。3回転トーループが跳べないんですよ」と明かした。
佐藤の武器といえば、多彩な4回転ジャンプ。だが、「(コンビネーションの)二つ目なら跳べるんですけど、単発の3回転トーループは跳べないんですよ」。
子どもの頃からジャンプが好きで、朝から晩までずっと練習していたという。苦笑混じりに、ジャンプの繊細さを語ってくれた。
「(鍵山)優真も3回転サルコーと2回転半は跳べなくて、僕も2回転半と3回転トーループが跳べないんです。4回転をやるとその一個前のジャンプが跳べなくなるということがあるんですよね」
ただ、プログラムを作っていく上では3回転も大事なだけに、「だから、4回転ルッツを始めて、3回転ルッツが跳べなくなった時は、ちょっとショートプログラムどうしようってなって」。
初めて跳べた4回転ジャンプはサルコーだった。トーループはわずか一日でマスターしたという。
「サルコーはちょっと時間がかかったんですけど、『この感覚のままだったらトーループもいけるんじゃないか』とハーネスでつってもらって練習を始めたら、その日のうちに跳べました。早かったですね」(吉永岳央)
21日の報道陣とのその他の主なやり取りは次の通り。
――GPシリーズで2位に入…
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