万博で「空飛ぶクルマ」実現へ 大阪の湾岸部で実証実験

箱谷真司
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 2025年大阪・関西万博での「空飛ぶクルマ」の実用化に向け、機体メーカーのスカイドライブなどは22日、万博会場予定地近くの大阪市港区の湾岸部で実証実験をした。空飛ぶクルマの代わりにドローンを、海上20メートルの高さで沖合に最大50メートル地点まで数分間飛ばし、収集したデータをもとに海風による飛行への影響などを検証する。

 空飛ぶクルマに不安を抱く人もいるため、実験には府民らも参加。飛行を見た後、市内の商業施設「天保山マーケットプレース」に展示された空飛ぶクルマの試作機も見学。実験前と後の印象の変化などをアンケートで回答してもらい、今後の課題解決にいかす。実験は23日も行い、計約100人が参加する予定。

 万博では、会場の人工島・夢洲と会場内外の拠点を空飛ぶクルマで結び、移動手段として活用したい考えだ。スカイドライブの福沢知浩CEO(最高経営責任者)は「空飛ぶクルマは移動や暮らしも含めて、さまざまな変化を生む可能性がある。大阪万博は、体感してもらう良い機会なので、活躍できればと思っている」と話した。箱谷真司

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