米アマゾン、家庭用の小型ロボ「アストロ」を発売 見回りにダンスも

サンフランシスコ=尾形聡彦
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 米アマゾンは28日、自走式の家庭用ロボット「アストロ」を年内に999・99ドル(約11万1500円)で発売すると発表した。音声認識AI(人工知能)「アレクサ」を内蔵し、タブレット型のディスプレーの「顔」を持ち、家の中を動き回る。留守中にパトロールしたり、利用者と一緒に踊ったりもする。従来のこうしたロボットより安価な価格設定で、今後、家庭内にロボットの導入が広がる契機になる可能性がある。

 「アストロ」は、足元を動き回る小型のロボットで、「顔」の部分を左右に動かしながら、周囲を認識する。アストロで、利用者がビデオチャットをしている際についてまわったりできるほか、留守中に家の中の状況を見て回ったりすることもできる。上部からはカメラも出て、より高い部分にあるものの状況を把握することもできる。アマゾンは28日の発表で、今後家庭でのロボット利用の拡大が見込まれるなかで、「アストロ」が大きな役割を果たすとの見方を強調した。

 アマゾンは、アストロをまず、「招待制」で999・99ドルで、販売するとしており、当初は米国での限定的な販売になる可能性がありそうだ。「招待」への申し込みは28日から開始するという。(サンフランシスコ=尾形聡彦)

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    藤井涼
    (UchuBiz編集長)
    2021年10月8日8時10分 投稿
    【視点】

    アマゾンがロボットと聞くと意外に思う方もいるかもしれませんが、同社は随分前から物流拠点のフルフィルメントセンター(FC)で、商品の入った棚をスイスイと自動運搬する「Amazon Robotics」など、山のようにロボットを活用しており、家庭

    …続きを読む