石油・ガス6割「掘ってはいけない」 気温上昇1.5度抑制へ試算

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香取啓介
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 地球温暖化対策に本気で取り組むなら、世界で見つかっている石油・ガスの6割、石炭の9割が採掘できない――。英ユニバーシティー・カレッジ・ロンドンの研究チームが、平均気温の上昇を産業革命前と比べて1・5度に抑えるという国際目標を達成するための試算を発表した。化石燃料の生産量を大幅に減らし、現在進行・計画中の開発プロジェクトも実現不能になるという。

 論文は8日付で、英科学誌ネイチャー電子版(https://www.nature.com/articles/s41586-021-03821-8別ウインドウで開きます)に掲載された。

 温暖化対策の国際ルール「パリ協定」では、危険な温暖化の影響を抑えるために、世界の気温上昇を2度よりかなり低く、できれば1・5度に抑える目標を掲げている。対策として、温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)の主な排出源となる化石燃料の使用を減らすことがカギになる。

 気温上昇を50%の確率で1…

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