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樋口新葉インタビュー（前編）

　「コーヒーでお腹やられたや」

　「ついに蚊に刺されました」

　「くしゃみの消費カロリーは4キロカロリーらしいのですが、そう考えるともう消費するカロリーがないくらいの量のくしゃみをしています、おはようございます」

　これはフィギュアスケートの樋口新葉（わかば）（20）=明大=のSNSのつぶやき。「ツイッターに関してはほんと何も考えずにつぶやいてます」と笑うが、癖になる言葉の遊びがはずんでいて、個人的には大好きだ。

　リンクの外では、明るくて、ごく普通の大学生に見えるが、2018年世界選手権銀メダリストで実績は十分。来年の北京冬季五輪出場を狙う一人だ。

　でも「明るくてポジティブ」かというと、実際はそうでもないと言う。

　「スケートに関しては、悪い方に考えてしまって、あまりポジティブ思考ではないと思う。一つ気になるとずっと気になってしまう。どうしてこんなに調子が良かったのに、何で一つのジャンプだけが変になるんだろう、とか考えてしまうことが多い。何が原因なんだろうと考えてしまって戻らなくなってしまう」

　そんな時に樋口を支えてくれるのは友達の存在だ。

　競泳で今夏の東京五輪にも出…