気候変動対応の投融資、全銀協も対応強化へ 高島新会長

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細見るい
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 全国銀行協会の会長に1日付で就く三井住友銀行の高島誠頭取が、朝日新聞のインタビューに応じた。気候変動について「あらゆる国や経済主体が取り組まないと解決できない極めて大きなテーマだ」と述べた。脱炭素に向けた技術革新を、金融面から促す考えを示した。

 高島氏は「カギを握るのはビジネス領域ごとの技術革新だが、非常に不透明感が高く超長期のプロジェクトとなる」と指摘した。銀行が投資や融資、コンサルティングを通じて、取引先企業の脱炭素化に協力する。全銀協として海外を含めた先進例を、地域金融機関などと共有していく。

 日本銀行は、金融機関が気候変動対策に投資や融資するのを支える政策を、年内にも始めると6月に決めた。高島氏は「前向きに受け止めている。業界としても具体的な制度設計に貢献していく」と語った。

 欧州中央銀行(ECB)は…

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    蟹江憲史
    (慶應義塾大学大学院教授)
    2021年7月1日11時14分 投稿
    【提案】

     脱炭素とSDGsの実現のために大きな変革が必要だというのは、その通りだと思います。ここでは技術革新が強調されていますが、変革には技術に頼るだけではなく、制度や仕組みなど、よりソフトな対応も大事になります。また脱炭素だけに集中して働き方や格

    …続きを読む