米フェイスブック(FB)の独立監視委員会は5日、同社が今年1月に当時のトランプ大統領のFBのページやインスタグラムのアカウントを凍結した判断について、これを支持する決定を下した。ただ、「無期限で停止する」とした具体的な措置内容については、FBのルール上にはないものだとし、同社のルールに沿った措置を6カ月以内にやり直すよう求めた。

 約3500万人のフォロワーがいたトランプ氏のページを、FBが「無期限で停止」とした判断が問われるとして米国内で大きな注目が集まっていたが、監視委はFBの判断自体は容認する決定を出した形だ。

 監視委は5日の決定で、トランプ氏が1月6日に米議会議事堂を襲撃した人たちを「偉大な愛国者たち」などと投稿して称賛したことは、暴力賛美を禁じたFBの規約を著しく違反するものだと指摘。トランプ氏のアカウントを凍結したFBの判断は妥当だったと認定した。

 ただ監視委は、FBが利用者に科す通常の罰則は、「規約に違反した投稿の削除」や「期限つきのアカウント凍結」、「ページとアカウントの永久的な無効化」などであり、トランプ氏への「無期限の停止」という措置はあいまいで基準に基づかず、不適切だとも判断した。そのうえでFBに対し、6カ月以内に、他の利用者に適用されるものと同様の措置をトランプ氏に対しても出すよう検討すべきだと結論づけた。

 この問題を巡っては、FBはトランプ氏が1月6日に議事堂を襲撃した人たちを称賛するような投稿を行ったことから、翌7日、トランプ氏のページやアカウントを「無期限で」停止。1月下旬、監視委にこの判断を負託していた。

 監視委は、FBが2018年に…

この記事は有料記事です。残り242文字
ベーシックコース会員は会員記事が月50本まで読めます
続きを読む
現在までの記事閲覧数はお客様サポートで確認できます
この記事は有料記事です。残り242文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料記事です。残り242文字有料会員になると続きをお読みいただけます。