コロナ対策「どん底」からはい上がる米国 日本の対応は

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江渕崇
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 4年間の米ニューヨーク(NY)駐在を終えて東京に帰国したのは、2度目の緊急事態宣言が解除された3月21日だった。それから1カ月あまり。感染が爆発的に広がって「戦時」に近かった米国との、パンデミックへの向き合い方の違いを日々痛感する。日本で深刻なのは、「明日は今日よりマシになる」という希望がしぼんでしまっていることではないか。

 入国後14日間の隔離を終え、久々に出歩いた東京の街に、私はぎょっとした。狭い飲食店でマスクもせずに大声で会話する集団、隣の乗客の体温を感じるほどぎゅうぎゅう詰めの電車。人と人との物理的距離が、いちいち近すぎる。

 転居手続きにはハンコが要り、混雑する区役所に出向かなければいけない。新たな取材先との「ごあいさつ」は面会が前提。ワクチン接種が遅れているのに、他人同士が接することへのハードルがやけに低い。

 NYでは昨年3月、市内のオ…

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