35年来の友人に絶交された 既読スルーに怒った末に

有料記事悩みのるつぼ

[PR]

悩みのるつぼ)相談者

 50代女性、主婦です。半年ほど前ですが、高校時代からの友人に絶交を告げられました。

 私は彼女をとても頼りにし、生涯の友人だと思っていました。しかしここ数年、なんとなく避けられているような気がしていて、その不安が積もり積もって、ある日私の送ったメッセージが既読スルーされたのに耐えきれず「無視するな!」と冗談まじりに送りました。私たちの関係なら笑って済ませられると思っていました。

 ところが、やっと直接電話で話した時には彼女はとんでもなくご立腹で「もう無理」と言われ電話を切られました。すぐに私から謝罪はしたものの、それから一切連絡はしていません。

 友人は少数精鋭主義です。彼女が抜けた穴はとんでもなく大きく、しばらくは不眠に陥り、病院に行こうと思ったほどです。色々と考え、35年にわたり彼女は私にイライラを少しずつ募らせていてついに切れてしまったのかとも思いました。今となっては聞くすべもなく、聞いたところでどうこうなるものでもなし……。一生この心の傷を抱えてこれから生きていくのかと思うとため息が出ます。

 友人が多ければ、「ああそう。ならさようなら」とあっさり言えるのですが、年を重ねるたびに友が減っていくのを感じている私は、なかなか踏ん切りがつきません。どうしたら気持ちがスッキリするでしょうか。

回答者 文筆業・清田隆之さん

 理由や原因のわからない喪失体験は本当に苦しいものだと感じます。私はこれまで様々な恋愛相談に耳を傾けてきましたが、理由なく別れを告げられたり、音信不通のまま去られたりしてしまった人も少なくありません。別れは仕方ないがせめて納得はしたいと必死に理由や原因を探そうとするも、相手はもう目の前にいない。そうして始まるのが、過去のあらゆる可能性を振り返り、「あのときのあれがよくなかったかもしれない」「あの発言がなければこうはなっていなかったのではないか」などと無限に考えをめぐらせ、自分を責め続けてしまう“推測地獄”です。長年の友を失った相談者さんは、今そのような状態にあるのではないかと想像します。

 踏ん切りがつかないとありま…

この記事は有料記事です。残り683文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【お得なキャンペーン中】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら