栃木市、コロナで成人式を延期 11月開催にした理由は
来年1月10日に予定されていた栃木市の成人式が、10カ月先の11月7日に延期されることになった。県内の市町でもコロナ禍に配慮して会場を分散させたり、プログラムを短縮したりするケースはあるが、市によると県内で延期を決めた自治体はないという。
市は「新型コロナウイルス感染症が全国的に拡大する中、帰省による家庭内感染や会食による感染が心配されている。医療現場がさらに逼迫(ひっぱく)することも想定される」と延期理由を説明。大学に通う参加者の多くは東京や埼玉などから参加することも配慮したという。
式典は7会場で、地区別、中学校別に9回に分散して開く予定だった。延期に先立ち、市が成人式を運営する実行委員102人に延期の賛否を聞いたところ、賛成30人、反対28人で、ほぼ同数だった。「どちらともいえない」が8人、無回答32人だった。
市によると、3月ではコロナ禍が収束しているか不透明、夏に振り袖は暑くて大変、10月は行事が多いなどで、最終的に11月の開催に決めたという。市は着物などのレンタルのキャンセル料の助成について、今後検討する方針を示した。(根岸敦生)
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